「シリウスってさぁ、変わったよね」
「はぁ?何言ってんだよ、いきなり」
「なんかしみじみ思って」
「…別に変わってねぇよ」
「変わったよ。前はいつも怒ったような表情だったのに、最近はずっと笑ってる」
「……別に怒ってたわけじゃ、」
「わかってるよ。寝不足だったんだよね。慣れない場所で寝れなかったんでしょう?」
「……そうだよ。寝るときに近くに人がいるの慣れなくて寝れなかったんだよ」
「でも最近は寝れてるでしょ?」
「ああ」
「ほら、変わった」
「寝れるようになっただけじゃん」
「それも大きな変化だよ。近くに僕らがいても寝れるようになったんだもん」
「慣れただけだろ」
「そして僕たちに笑ってくれるようになった」
「……それを言うならリーマスだって変わったぞ」
「え、そう?どの辺が?」
「前は基本的に笑顔だったんだけど、どこか一線おいた感じだったんだよ。あんまり親しくなろうとはしてなかった。なのに最近はずっと笑顔だ。しかも前とは違う、心から楽しんでる笑顔」
「……へぇ、僕そんなだったの?」
「ああ。あとたまに凄く辛そうな顔してた」
「……気づかなかったな」
「自覚無しだったんだな」
「というか、よくそこまで見てたよね、シリウス」
「オレもお前らに一線おいてたから。三者視点だとわかりやすかったぜ。まぁきっとジェームズも気づいてたと思うけど」
「ジェームズも?……君たちには敵わないなぁ」
「リーマスが分かりやすかったんだよ」
「結局のところ、僕たち2人とも変わったんだね」
「変わった、というか。心が開けたんだろ。相手のことを友達だと思えるようになったんだよ」
「………そうか。そうだね」
「これからも頼むぜ、親友」
「こちらこそ、宜しくね、親友」




リーマスとシリウス。






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シリウスとリーマスは色々あって、最初は心を開いてなかったと思います。

ハリポタ映画炎のゴブレット公開まであと3日!