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雨が、止まない。 部屋の中から、空を見上げる。 空は一面が薄暗くて、当分止みそうにない。 吹き抜け状態のこの部屋に、冷たい風が入ってくる。 風が、私の髪を小さく揺らした。 「ねぇ、季史さん。今日はね、怨霊いっぱい封印したんだよ」 打ち付ける雨の音が、少し強くなる。 「ちょっとドジしちゃって手の甲に怪我しちゃったんだけど、大丈夫。かすり傷みたいなものだから」 屋根にぶら下がっていたしずくが、地面に落ちてはじけとんだ。 庭にある花から、雨が零れる。 「でも八葉のみんなは怪我しなかったんだよ。…私が怪我しちゃったから、天真くんに凄く怒られたけど」 そう言って小さく笑えば、また風が吹き抜ける。 冷たい風が、何だかくすぐったい。 「今度は、誰も怪我しないように、頑張るね」 そう言いながら雨の中に、手を伸ばす。 冷たい感触。上から落ちてくる雨が、気持ちいい。 前までは雨はあまり好きではなかったけれど、今はとても好きだよ。 「だって、貴方に逢える気がするから」 小さく呟く。雨は、いつも私と貴方をつないでくれた。 手を戻して、胸の前で抱いた。 「季史さん、私、頑張るから」 だから、この京を救えるまで。 ううん。これからもずっと、私のことを見ていてね。 『雨の日はいつも貴方を想う』 ――――――― タキシが書きたいと思って書き始めてみたもののあと3分でぷりもぱっそが始まるので慌てて終わらせてみただめだめなタキシ×あかねです。 |