『Do you know?』


解ってなどいないくせに。
知った風に振る舞う貴方に。そう信じる貴方に腹が立つ。
私が、ユダを好きだなんて。

「…解ってないくせに」
睨みつけてくる貴方を見て、悔しくて俯いて呟く。
「解ってるよ!」
「解ってない……っ!」
怒鳴りつけてくる貴方が、悔しくて、木に押し付けて、動きを封じる。

「…っ!何するんだよ!」
睨みつけてくるシヴァの瞳に、少しの恐怖。私が怖い?
怖がらせたくは無いのに、私は何をしているんだろう、と思ってはいるが止められない。

「どうして、そう思うんです?」
「どうしてって……」

ほら、確証もないくせに、勝手に決め付けないでくださいよ。

「…っ見てたらわかるよ!」

私なんか、見てないくせに。

「……嘘つき」
「なっ…っ!」

絶句しているシヴァに、勢いで唇を重ねた。

最初は驚いて硬直していたシヴァだけど、舌を侵入させようとしたところで我に帰ったらしく、私を力いっぱい押してきた。
その勢いで、私はシヴァから離れる。眼鏡がズレて、視界が霞む。

荒い息をしているシヴァが口を開く前に、私は言った。
「解ったでしょう?…私が好きなのは、シヴァですよ」
眼鏡を直して、シヴァを見つめることしか出来ない私。

「僕は……」
「解ってます」

どこか遠くを見てしまっているシヴァがポツリと漏らした言葉に、すぐに答えてしまう。

解っている。貴方が誰を好きなのか、くらい。

「…解ってる……?」
うつろな瞳で私を見て、そしてシヴァは睨みつけながら、だけど泣きそうな顔をした。

「…解らないよ、僕は……っ!僕が好きなのは…っ」
言うと同時に涙が零れてきて。
「…シヴァ?」

呼びかけると同時にシヴァは背中を向けて走り去ってしまった。


最後の言葉の意味が解らなくて、私はただ佇むばかり。


解っているつもりなのに。
実際はよく、解ってはいないのかもしれない。





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意味不明ー。(ぁ
シン告白編。2作目。(笑)